Call me Neu


"センサーの数値は限りなく正常で、この状況を説明する最も合理的な解は――"




FEECA所属
轟雷 "乃依 - NEU"

FEECA (Far East Environmental Conservation Area)はかつて日本と呼ばれていた極東環境保全地区である。
皇家による管理の元現在では動植物の学術研究を目的とした期間滞在のみ認められており、人口密度は極端に低い。
乃依はここで巡回と野生生物の保護にあたるフレームアームズガールの一人。



本体のおおまかな仕様は轟雷改に準ずるが、種子等の人為的な移動を極力防ぐため脚部の無限軌道はホバースラスターのエンジンで置き換えられている。
また、肩部低反動砲はオミットされている。



支給されているネットランチャーは堅牢さと整備性に定評のあるハンドキャノンがベースとなっている。


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「大きな翼の天使が紅い軌跡を描きながら闇夜を切り裂いていった」

「巨大な鳥?鷲?とにかくその対象をトレースしていたはずの映像と音声記録には何一つ有意なデータは残されていなかった」

「まるで雷が落ちたかのような赤い光が空を割いたが、膨大な熱量が発生したはずの着雷点においてさえ、エネルギー変動の形跡は残されていなかった」

「この粉塵は砂鉄だろうか。こんな場所で舞うとも思えないのに」

「環境保全は建前で、FEECAは極秘裏にキメラの研究を進めている。
カスミガセキで目撃されたのはその脱走個体。火炎放射器を構えたイルカも実在した」

FEECA滞在中の研究員の間でたびたび口にされる都市伝説は人々の興味を惹きつけてやまないが、ここが学術研究の場であり滞在の審査のハードルがそれなりに高いこともあってそういった事例もそれほど多くはない。









乃依が変化、あるいは変身したとでもいうべき形態。
都市伝説の大半はその形態の目撃談といってよい。



乃依自身に自由意思で変身をする能力はなく、ある種の条件が重なった際にそれがトリガーとなって変身をしていると考えられる。



「彼女」は依り代として乃依を選んだ、と語っているがその真意は不明。



大鷲のような形態をとって「彼女」はどこからともなく現れる。



頻度としては落ちるが、神話上の生物のような形態で現れることもある。



エリア内に時折みられる旧時代の自律型機器の分解・還元の際にはハンマー状の武器を出現させているようだ。


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スティレットに次いで轟雷も3年ぶりの制作になりました。
変身機構抜きに轟雷単体での完成度も目指したので、あらゆる面とモールドをきっちり整えてます。
でも以前の轟雷もほんとに丁寧に作ってあるのがよくわかるわ。



ミキシングの方向性としては背中から浸食されている感じで、明らかな異物感を残しつつも後ろにポン付けしただけには見えないように意識しています。

今回、色使いはあえて普段使い慣れていない地味な色で固めました。
変身後のシルエットが派手なので、それ以外の要素は徹底的に地味にしています。
あくまで部分的にクリアーパーツやラインなどの赤のアクセントを入れる程度。

武装に槍を用意する案もあったんですが、ふつーにスタイリッシュすぎるため没になりました。



変身時にひざ横に追加されるアーマーの背面にはダイソーのパールカラーおりがみを張り込んであります。
スラスター状ではあるが、全く異質のものであると主張するように。



アクセントになるのでここにも。
元はグライフェンのなんかのパーツです。
あとネットランチャーのレンズ部にもやってます。



出色の出来の変身版脚部。
スピード感のあるデザインながら実にコンパクトになってくれました。



背面ユニット(仮)は古代遺跡にありそうな鳥の神像をイメージしてバランスをとっています。
手招きしているような感じに腕を格納できた時はやったぜって思いましたねw

ちなみに差し替えなしですべての形態に変形します。



天使をモチーフの一つに採用した一方で、最終的なイメージは烏天狗を意識しました。
天使に烏天狗、生態系の頂点たる猛禽類に神獣とあらゆる神性をごった煮にしています。

本体との対比で、背面ユニット側には一切コーションマークなどは入れていません。
要はラーゼフォンにコーションマークはないやろ、っつーことです。
ちょうどいい感じの幾何学系デカールがあれば考えたんですが。



背面ユニットとの接続は、腰部のHIPS軸1本、背中にリード線+ネオジム接続1本、太もも側面にリード線各1本の計4本です。
HIPSのとこは軸付きネオジムにするつもりでいたんですが、本体側を3mm軸でベースに接続したい場合にひと手間発生するので、とりあえずHIPSのままにしておきます。



大理石風塗装を用いることで、黒い物体の内側からビビッドな赤い光が漏れている、一般的な感覚で言えば禍々しいイメージでハンマーは塗装しました。

あ、名前は特にないです。



エフェクトはほっそいプラ板をエンボスヒーターで加熱して制作。
塗装時には大理石塗装用の綿でランダムに
こりゃいいや。タダ同然で作り放題だぜ!

あと乳袋に入りきらなかった横乳ぽく脇の下を造形してます。
そういうもんなんでしょ?しらんけど。



皮下脂肪のバランスをとるためにパンツはむっちりとさせました。
例によってスミ入れ用グレイでウォッシングしていますが縞パンにはしていません。
いい感じに素朴なパンツになってくれました。

まあ、元リネ2プレイヤーのおぱんちゅへの思い入れは凄まじいものがあるからな。
※個人の感想です。なお復帰の予定は当分ありませn


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今回はフレームアームズガール、轟雷改 ver. 2をベースにバルチャー改やセカンドジャイヴの残りなどとのミキシングで轟雷 "乃依"を制作しました。


とにかく今回の轟雷は難産でした。

見た目に統一感と安定感のあるミキシングがなかなか形にならずに頭を抱え、
やってもやっても終わらない整面で模型を作ってるのか精機を仕上げてるのか分からなくなり、
挙句の果てにはPhotoshop上でカラーパターンをちゃんとプランニングしたにもかかわらず塗装後のバランスがしっくりこなくていよいよ自分が信じられなくなり、延々悩んだ末に一部ドボンして配色を再検討しました。
自分で言うのも何ですけど自分大好き人間ですからねぼく。
本当に先が見えないまま根性だけで食らいついていたという表現が適切でした。

まぁでも、逆説的ですけどこんだけズタボロになって投げ出したくてしかたない、でも悔しくて止められないってのは、本当に好きなんだろうなとは思います。
マジでやればやるほど形にならない自分が許せなくてさらに足搔く。
一度もガチでスポーツやったことはないですけど、選手のスランプってのはこれなんだろうね。


とにかくその難産が終わった。
その過程で自分を見捨てなかった。
それだけで十分です。


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カラーレシピは以下の通り

轟雷装甲(明):グレーサフ(G)→ライトココア(S)
轟雷装甲(暗):グレーサフ(G)→ダークココア(S)
轟雷装甲(黒)・背面ユニット装甲(黒):ニュートラルグレー5(G)
背面ユニット装甲(赤):グレーサフ(G)→ミルクチョコレート(S)→ローズディープレッド(G)
背面ユニット(白):ニュートラルグレー1(G)
背面ユニットフレーム・素体グレー部分:メカサフヘヴィ(G)
靴ソール部などゴム部:ゴムブラック(S)
スカートなど:黒サフ(G)まま
パンツ・乳袋・チョーカー:ニュートラルグレー1(G)→スミ入れ用グレイ(T)でシェーディング
太もも金属部:茶サフ(G)→焼鉄色(C)
金属部:ダークステンレスシルバー(G)
ハンマー先端:白サフ(G)→ペンキレッド(G)→蛍光ピンク(G)→EXクリアー(G)→黒サフ(G)
武装柄:フレームサフ(S)
各部ライン(白):ホワイトグレー(S)
各部ライン(赤):白サフ→ペンキレッド(G)
クリアー部:蛍光ピンク→クリアーレッド(G)

髪(旧):EXクリアー(G)→サフレスフレッシュピンク(G)でグラデーション→ムーンストーンパール(C)
髪(新):EXクリアー(G)→プラチナブロンドシャドウ(G)→プラチナブロンドベース(G)→白サフ(G)にプラチナブロンドベース(G)極少量

※髪と肌、手、パンツ、チョーカー、各部ライン以外黒サフ(G)下地


スミ入れ

白部分・背面ユニット(赤):ジャーマングレー(T)
それ以外:スミ入れ用ブラック(T)

トップコート

轟雷装甲・背面ユニットフレーム:EXフラットクリアー(G)
肌・髪・ゴム部・スカートなど:スーパースムースクリアー(C)
背面ユニット(赤):EXクリアー(G)
背面ユニット(黒):セミグロスクリアー(S)


(C):クレオスラッカー系
(G):ガイアノーツラッカー系
(T):タミヤエナメル系

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