俺はぜらで行く


昨年8月に完成したシーゲルエヴァステンプラー "ゼラニウム"を第1回ゲームキャラクターフェスティバルのコンペに合わせて小幅アップデートしたのが今回のぜらになります。
(アップデート前の本体に関する制作記事はこちら


追加した項目は
  • ハンドオブカブリオ
  • 水っぽいエフェクト
以上の2点。

制作した本人が一番自覚していることですが、1月の時点ではエルフ耳とエルダラクこそあれ、デストロイヤーハンマーやデス重、ドム重っぽい感じはあくまで「それっぽさ」でしかありません。
なのでお題の「ゲーム作品(リネージュ2)に登場したキャラクター」として参加させるにはまだ弱い。

作業開始が2月上旬だったのでスケジュール的にはまーまー余裕はありましたが、あまり手の込んだことは技術的にも時間的にも無理なのは目に見えていたので、もう2点ほど「それっぽさ」を追加することにしました。
一つ一つの要素は見立てレベルでも、積み重ねることで説得力を与えるのです(キリッ



ハンドオブカブリオといえば、実装当初はやれロクなopがないとか先端からビームが出そうとか好き勝手言われてましたが、個人的にリネ2内で一番好きな武器です。
先端のクリスタルを囲む4本の爪というデザインが特徴的なので、ある意味そこさえ捉えればそれなりに「それっぽく見える」と言い張れる武器でもあります。



というわけでMSGのガンブレードランスを2セット用意し、バランスを整えるために適当なジャンクパーツを盛り合わせて形にしました。
そのままだとぜら本体の精度と釣り合わないのでしっかり整面したほか、プラ棒等でディテールを追加しました。

一つ気を付けたのは塗装を含め過剰にメカメカしくしないこと。いやまぁどう見てもメカなんですが。
ゲーム内設定の延長線上と仮定し、巨人の遺産のオーバーテクノロジーに見える程度になんとか抑えられたかな?って感じです。

実のところカラーリングは迷いました。
巨人関連の構造物はグレーとストーングリーンっぽいイメージがあったのでそんな感じにしようかとも思ったんですが、持たせたときにどうも悪目立ちしそうだったので既存の武器とトーンを合わせています。日和りましたこいつ。

ハンドオブカブリオは殴り武器じゃないって?いいんだよ細かいことは!
あと妙にデカいのはあれだよ、持ち替え表示バグだよ‥たまにあったろ。



シーゲルナイト細分化の際に水関係のスキルをいろいろ追加されているので、これは説得力を与えるのに使わない手はない!ということで水を思わせるエフェクトを追加しています。
P1GP2019で作品力を高める最後のひと押しとしてプラ板によるエフェクトが有効に使われていたのを目にして以来、コンペで使う機会を伺っていましたが意外と早く訪れました。

今回のぜらに限らず今後も撮影時や展示時などいくらでも使い道はあるので、とにかく大量に作りました。
ヲ級のベースと同じく透明プラ板にヒートガンの熱風を当てて造形。
だいぶ慣れてきてある程度は形状をコントロールできるようになったので、おおざっぱなもの細かいもの、大小織り交ぜています。

ゲーム内におけるGPU負荷のかかる屈折エフェクトっぽい感じが出せて、そのままだとうねる透明プラ板にしか見えないものでも前ボケ後ろボケでフォーカスアウトさせれば纏わりつく水に見えたりもするので、試みとしては成功でした。

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と、まぁ第1回ゲームキャラクターフェスティバルに合わせて若干のアップデートをしたぜらですが、最終選考の14体に選んでいただいただけでも光栄なのに、なんとまぁ優秀賞を獲得することができました!

低く抑えた作業量で印象を変えるという点と塗装含めた仕上がりを評価していただけて多謝です。
本音を言うと、MMOの自キャラという「リファレンスの存在しない」キャラクターは参加してよかったんか‥?と結構自問自答していたんですが、そこんとこは杞憂だったようですw

Cβから数えると実に足掛け15年もの間、リネ2のカイン鯖で同じ時を過ごしたいろんな人とのあれやこれがこの作品の血となり肉となっているのは紛れもない事実で、本当にありがとうございます!
獲ったぞお前らぁぁぁぁ!!!!!!

ヨドバシカメラ(新宿西口本店かな?)にて展示するということなので、近くまで来られた方はぜひ見ていってください!

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